チャートをじっと眺めていて
あ、これおもしろい!!!と思ったふたりの男性のホロスコープをご紹介します。おふたりとも、その本人たちのひととなりを、わたしは知っておりますから、なお面白く感じてしまう。星を詠んでいて、こういうおもしろさに、見えない宇宙の采配を感じてしまったりするわけです。
今回は、四元素の火がないひとのホロスコープ。
次回は、不動宮がないひとのホロスコープ。
占星術の構成要素のひとつに、「火・地・風・水」という四元素が存在するのですが
ざっと書けば・・・
火のの星座は(牡羊座。獅子座。射手座。)直感と精神、そしてプロセスを重視します。
地の星座は、(牡牛座。乙女座。山羊座。)五感を含めた感覚と物質。結果を重視します。
風の星座は、(ふたご座。天秤座。水瓶座。)思考や知性、理論や客観性を重視します。
水の星座は、(蟹座。蠍座。魚座。)感情や情感、気持ちやムードを重視します。
この四元素の星座の支配下に、太陽。月。火星。水星。金星。木星。土星。海王星。天王星。冥王星の10天体がおのおの配置されて、そのひとの四元素の割合が決まり、チャートにそのひとの個性も確立されていくのです。
この男性のチャートには、四元素の火がひとつもありません。この男性は仕事をしながらバドミントンの選手を両立しています。コーチとして一般の方に指導もしています。
競技選手なのに、火がひとつもないんだあ・・・
瞬間瞬間の短いスパンで勝ち負けにさらされる競技選手には四元素の火がとても必要だと思えるのですが、このひとは持っていない。そっかあとじっとチャートを眺めていると
あ!このひとのチャートおもしろい!
おもしろいんですよ、このひとのチャート。四元素の火がひとつもないのをまるで補うかのように、戦闘天体である火星が、これでもか!と他天体とたくさんのアスペクトを組んでいるんです。
火星が主役のチャートになっていて
しかもハードアスペクト・・・
水星。天王星。太陽。木星とスクエアの角度です。
火星の怒りと戦闘本能を、他天体にそそぐそそぐ(笑)
土星とはソフトアスペクトのトラインを形成していますね。土星の粘り強さと継続性が、火星とコンビを組んでいる。
四元素の火が完全不足しているのを、アスペクトを組んだ火星エネルギーでリカバリーしているチャートなんです。だからたゆまず運動選手続けていけるんですね。
すごく絶妙なリカバリーがなんだかおもしろ~い・・・
しかもこのひとの火星はルーラーの山羊座に位置していますから、優秀な火星!
生き生きと水を得た、火星。
ただし・・・
近年この男性、試合に出場する気持ちは薄れてしまったんですよね。アスリートとしてバドミントンはたゆむことなく練習を続けているのに、試合で勝ち負けすることに興味を失ってしまったんです。
勝ち負けにこだわることより、自分の精神性と、技術の向上、そしてバドミントンを通して出会うひとびととの触れ合いに心がスイッチしたんです。
かなり強いプレイヤーなのに。。。
これが、四元素の、火がないということなのだなあ・・・と
占星術の面白さを感じますね。
火星の戦闘エネルギーはじゅうぶんに使い果たしてしまったんですよね。木星期の年齢域の男性ですし。
しかもこの男性、グランドトラインが形成されていて、座標にオポジションがない。火がないことも含めて、本来、すごく円満で穏やかな人生。事実この男性は明るく穏やかで円満な性格です。ひとあたりよくとても人気者。
たくさんのハードアスペクトを組んだ火星エネルギーは、それこそ火星期の年齢域で完全燃焼したのでしょうね。
四元素の火と、火星。
同じ「火」ですが、やはり親玉の四元素のほうが火のパワーは圧倒的に強のだなと
この男性のチャートと人生の推移が教えてくれる。
リカバーが絶妙な面白いチャートでした(*^-^*)
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